企業に属していると「CSR」という略語を聞くことがあると思います。英語で(Corporate Social Responsibility)和訳は「企業の社会的責任」と訳されます。一般的なイメージはボランティア、寄付活動、法令順守、リスクマネジメント、環境保護活動があげられます。事業活動以外に付加されるようなイメージが強いと思いますが、本当のCSRとは?各企業が倫理的観点から事業活動を通じて社会及び地域に貢献することで、企業活動そのものとなります。
なので、戦略的に活動していくのであれば、事業活動内容を基にどういったことで社会貢献していくのか?ビジョン(Vision)とミッション(Mission)が必要なのです。いきなり、重点施策でCSR活動をあげ、お花を植えましょう。ゴミ拾いをしましょう。屋上緑化をはじめましょう。ではそれは本当のCSR活動とは言えないでしょう。
ここでフィットネス企業における「CSR」を考えてみましょう。
そもそも、人々にとって最も大切な「健康」の維持増進に関わり、事業を通じて社会貢献を実践していることは間違いないと思っています。
それは、フィットネス業界企業売上ランキングを見れば分かります。
1位:コナミスポーツライフ(親会社コナミ)
2位:セントラルスポーツ
3位:ルネサンス(親会社大日本インキ、SOMPOHD)
その後も、ティップネス(親会社日本TV)、メガロス(親会社野村不動産)
ジェクサー(親会社JR東日本)、オアシス(親会社東急→ルネサンスへ)などなど
多くの会社で親会社がCSR的観点から行っている事業なのが分かりますし、買収という形で健康産業を取り入れている企業もあります。総合フィットネスクラブが増えていった約40年前も多くの大企業が健康的観点からフィットネス事業に参画しています。フィットネス事業そのものがCSR的要素が強いことが分かります。
しかし、時代は進み、多様な価値観や様々な情報が溢れる社会となり、今までとは違った角度から戦略的にCSRを展開する必要性があるのかもしれません。近年では、CSRに代わる新しい概念として「CSV」が認知されてきています。英語で(Creating Shared Value)和訳は「共通価値の創造」です。
社会的責任から共通価値の創造へシフトチェンジが行われている真っ最中なのかもしれんません。
コロナ禍を経て、新たな時代に突入する今こそ改めてスポーツとフィットネスの価値を考え、そこから企業ブランディングを構築してみてはいかがでしょうか?
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