今日はこれからのビジネスに求められる4つのポイントについてです。
2020年初頭から続ていた新型コロナウイルスのパンデミックですが、2023年の5月をもって一旦は落ち着きました。ですが、それらがもたらした人々の生活様式、消費心理などの価値観の変化は大きいものとなり、マスク着用が緩和されましたが、人々の行動にあまり変化はありません。これらはこれからも続くのではないかな?と思っています。理由はそういった期間が3年以上続いているということは、もうその生活に慣れてしまっていることを意味するのかもしれません。
世間一般的によく言われる、「もうコロナ前には戻らない」ということ。
今をウィズコロナ、ウィズ及びアフターコロナにおけるビジネスとは、どういった形に分かれるでしょうか?!
こういったことを考察することは、フィットネスビジネスにおいても有効です。なぜなら、フィットネス業界は新型コロナウイルス感染症の影響を多大に受けた業界だからです。
- コロナ前と同じビジネスを復活させ、活気を取り戻すケース
- コロナ禍で生まれた商品やサービスがそのままスタンダードになるケース
- 消費が戻っても復活できず、そのまま消えていくケース
今、企業において我慢して待っている状態であれば「3」のケースになる確率が高いでしょう。
まずは「1」の考え方が必要です。復活させるということは、変えるということです。人の価値観が変わっているのですから、復活させるためには工夫が必要です。そのまま復活というのは可能性的に低いでしょう。
そして、「2」へのチャレンジです。
そこで重要なのがタイトルにある通り、これからのビジネスに求められる4つの要素です。
・安全・安心
コロナによって、人間は品質と空間に敏感になりました。また、自分以外の人の言動にも過敏に反応します。安全な空間、安心の品質が担保されていなければ購買行動に移すことはないでしょう。
・体験
よく使われるのは「モノ消費からコト消費へのシフト」です。今まではモノを購入したり所有することに喜びを感じることが多かったのですが、コロナ禍を経験して、モノだけでなく体験(コト)に対しての価値を再認識したということです。例えば、みんなでご飯を食べる機会、外に出て何かをする機会、もっと言えば誰かに逢う機会等に消費者は価値を感じています。そういったことを最高のサービス、商品、環境で体験したいということです。
・共有
安全・安心あるいは体験等を重要視した消費をした時に、それらを共有(シェア)する、できることも重要です。誰かと分かち合いたい、共通の趣味を持った人達と共感したいなど、SNS時代といった感じです。ビジネスを考える時に「シェアされるやり方をデザイン」できているか?は本当に重要になってきています。
・支援(貢献)
コロナ禍を経験して、困っている人を支援することが定着しました。一昔前までは「クラウドファンディング」といったら詐欺まがいみたいに言われていましたが今では一般的です。また、その人の商品を買うことで支援することも広まりましたね。社会貢献も同様です。今までは大きな企業やお金を持っている人が取り組むことが多かったですが、個人個人の集まりで社会貢献に繋がる取り組みが可能となってきました。
これからビジネスをしていく上では、上記の4つがポイントになる気がします。強いて、あと1つ加えるのであれば「贅沢」の概念の変化です。これまで贅沢とは、「高額」や「特別な」みたいな商品やサービスにありました。しかし、消費者の心理はそれだけなく、大切な人達と一緒に何かを作ったり、何かを達成したり、育てたりする時間を贅沢と感じ、あるいは自分のためにカスタマイズされた何か、パーソナライズされた商品やサービスなどに「贅沢」という価値観が生まれてきました。
こういったことをしっかり認識して、社会にどういった影響を与えることができるのか?考えながらビジネスの設計をすると良いかもしれません。ですが、各フィットネス企業を見ているとコロナ前と一緒の施策に戻っている・・・
変わるチャンスだったのに・・・今からでも遅くはありませんので、また一緒のような感染症が流行したら経営はどうなるか?考えてみてください。その時に耐えれる体制や運営になっているのか?
なっていないのであればすぐにでも対策をしていきましょう。それが過去から学ぶということです。
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