フィットネス参加率が欧米やお隣の韓国と比較してもまだまだ低い日本ですが、昨今は24時間ジムの普及や低価格業態が現われて少しずつ向上しています。下記が直近のおおまかな参加率です。
・日本 → 4~5%(*この統計の正確性はいつも疑問に思っています。)
・韓国 → 7~8%
・欧米 → 10~20%
まだまだというのが見てとれます。主な理由はクラブ数、料金体系、保険制度、食生活などが挙げられていますが・・・私が最近感じるのが「文化」です。
文化とは・・・?
動物の行動はもっぱら遺伝と本能によって支えられているが、人間は、遺伝と本能に加えて、経験と模倣、および言語を通して、集団の一員としての思考、感情、行動を仲間から学習(習得)し、獲得したものを同世代、後世代の人々に伝達する。こうして集団の一員として学習、伝達されるものが、一つのセットとして統合性をもつ総体を文化と定義できる。たとえば国家、民族、部族、地域、宗教、言語などのレベルで、アメリカ文化、漢族文化、エスキモー文化、オセアニア文化、イスラム文化、ラテン文化などがあげられる。これらの一部分を構成して相対的な独自性をもつものをサブカルチャー(下位文化)という。たとえば、個別文化における農民文化と商人文化、東日本文化と西日本文化、貴族文化と庶民文化などが下位文化の例としてあげられる。 *引用
とありますが、私がここで指したいのは「未成年に対するフィットネスあるいはスポーツ教育」です。
フィットネス参加率が高い諸外国とまだまだの日本の差として、中学生~大学生ぐらいまでのスポーツとフィットネスの教育が理由としてあると思っています。
学校では体育や保健の授業が担っていると思いますが、どっちかというと運動を通じてレクレーションやコミュニケーションをすることが中心になっているように感じます。保健に含まれる「性教育」が遅れている日本ですが、それに通ずるものがあるのかもしれません。
12歳~18歳ぐらいの時期に健康(ヘルスケア)を軸にフィットネスやスポーツ教育をしっかり行い、社会に出てからの糧にすることが必要だと感じていて、そうすることで文化として形成されていき、一生に渡って自分の身体や心と向き合えるのではないでしょうか?結果、フィットネス参加率は上がることが予想され、医療費や自殺者数など多くのことに影響すると思っています。
我々業界人がフィットネス参加率向上のために様々な業態やサービスを開発して市場にリリースしていくことは不可欠ですが、もっと大きな視点でそもそもの文化として根付かせていくためには、業界自体が変わり、枠組みを超えて「ヘルスケア産業」の一翼を担っていくイメージがしっくりきます。
ヘルスケア(英語: health care)とは、健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと。 東洋では、養生、あるいは未病といった概念によって、健康時からの健康の維持や増進が図られてきた。近年になり西洋でも、健康の維持・増進や予防医学にも注意が払われるようになってきている。
壮大ですが、国を動かし教育を変え、そして文化として根付かせる。ビジネスとしてだけではなく、もっと大きな括りで考えることもフィットネス参加率を高める方法の1つだと思います。
コメント