STAFFコラム

世の中の変化に適応していく

先日、あるナショナルチェーン店でお昼ご飯を食べていた時のことです。
私がレジ横の席に座っていると、店員さんが「お支払い方法はどうされますか?」と80歳代のご夫婦に問いかけていました。すると夫の方が間髪入れずに「ペイペイで!」と答え、その後は慣れた手つきでスマフォを操作して決済し、「ごちそうさま!」と笑顔で帰っていったのです。

私の先入観かもしれませんが、間違いなく現金支払いだと思うような雰囲気があったので、少しあっけをとられました。しかし、よく考えてみると日本における成人のスマフォ保有率は2022年に94%を超えています。もうほとんどの人がスマフォを持っており、何らかしらの形で活用しているのです。そんな中でも、まだ高齢者は「現金決済に安心感を持っているはず」という先入観が私の頭の中にこびりついているのかもしれません。

ちなみに・・・

高齢者(60歳以上)のクレジットカード保有率は非常に高いそうです。実際の調査によれば、男性では93.5%女性では91.7%がクレジットカードを保有しています。さらに詳しく調べてみると、キャッシュレス決済の利用頻度についても調査されているそうで、60歳代では約88.9%、70歳以上では約82.3%の高齢者が積極的にキャッシュレス決済を利用しているとのこと。その中でもクレジットカードは高齢者の中で最もよく利用されているキャッシュレス決済方法です。60歳代では約84.0%、70歳以上では約86.1%がクレジットカードを利用しているそうです。こういった調査から高齢者へのペイペイ、楽天ペイ、d払いなどの普及も間違いないということが分かります。

その一方で、フィットネスクラブの運営者と情報交換すると、「うちのクラブは高齢者が多いので、WEBやスマフォのシステムは必要ないんですよ」とおっしゃっている方が多くいます。特に総合型クラブや地方クラブの方々に多いような印象です。専門型クラブや小型クラブであればそこまで気にする必要ありませんが、多数の会員が利用するクラブは、キャッシュレス含めて様々なことをシステム化して便利にすることで、会員(利用者)も運営側も生産性の向上が見込めるはずなのに、安易な先入観がそれを妨げているように感じます。

後、3~5年経てばそれはもっと顕著に表れ、新規入会の獲得に影響を及ぼす可能性があります。簡単に言えば、選択肢から外されていくということです。見学や体験、そして様々な手続き等がインターネットを通じてできるサービスインフレを整えていないと、整えているところに流れていきます。それは自分自身の消費行動を振り返ってみると理解できると思います。

フィットネス業界は他の業界と比較してこういったことが進んでいないのが現状です。世の中は気づかないうちに変化しており、そう言われてみれば・・・みたいなことです。それらに適応していくことが大切です。


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