STAFFコラム

フィットネスの参加率

2023年5月から新型コロナウイルス感染症の分類が2類から5類相当に切り替えられ、社会活動も平常化してきました。フィットネス業界もそれは同様で、それを機に新たな業態やビジネスモデルのチャレンジが多く見られます。

■ 結局は4%の争奪戦になっている?!

既存プレイヤーはもちろん新規プレイヤーもここぞと参戦してきている様相が見られますから、やはり成長産業ということでしょう。今回のパンデミックでフィットネス業界の既存プレイヤーは大きなダメージを受けましたが、健康という大きな括りで言えば更に注目度が上がりましたからね。解体された別業界から伸びしろがある市場に参入してくるのは必然な現象なのかもしれません。価格破壊、高価値提供、小型化などなど色々な切り口が見られます。

そこで少し思うのは・・・結局は4%の争奪戦に自ら足を踏み入れている。みたいなことです。
*日本のフィットネス参加率は約4%

残りの96%の創造という視点を持っている人がどれだけいるのでしょうか?

豪華な施設やマシン、スタイリッシュなデザイン、スリムあるいはムキムキで露出が激しいトレーニー、サービスは他と変わらない、後は価格破壊で勝負・・・これはまさしく4%の争奪戦で、創造できるとしたら立地(近い人は便利)ぐらいでしょう。

否定的に捉えているのではありません。クラブ数が増えることにより、確実に参加率は上がっていきます。前にも記しましたが立地=「近い」というのはフィットネスを続ける上でかなり重要な要素ですから。また、こういった洗練されたクラブが増えることは良いことです。ですが、業界人が提供したいものと96%が求めているものの差って大きいような気がします。

■ 価格破壊で世界を席巻するPlanet Fitnessのポリシーとは?

例えば、世界№1フィットネスカンパニーのプラネットフィットネスは価格破壊を起こして、なおかつ自分達のブランドを確立しました。

自分達のブランドとは・・・96%に目を向けることです。それってどういったことなのか?

・トレーニー達の多くがクラブで振る舞っている行動を禁止しています。

例えば、ロストダンベルや声を出すこと、服装などもあります。

Planet Fitnessのポリシーをリンクしておきます。日本語表示もできますので参考にどうぞ。

https://www.planetfitness.com/

https://www.planetfitness.com/about-planet-fitness/planet-fitness-policies

コロナ前にアメリカのアナハイムにあるPlanet Fitnessに視察に行きました。

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その時に現地スタッフからクラブコンセプトや運営方針などを聴いて勉強になったことを覚えています。
簡単に言うと、業界人が見ている景色と一般の方が見ている景色は全く違うということを言っていました。

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スタッフが常駐しており、メンバーとのコミュニケーションや館内のクリンリネスなどを徹底的に行っているとのこと。なぜプラネットフィットネスに通うのか?なぜプラネットフィットネスでないとダメなのか?を追求していくことで、自然と他と差別化がなされていくはずだと言っていました。

皆さんは、自分達のクラブに通ってもらう強力な理由を言葉で説明できますか?

説明できない場合、まずそこから考えて実践していくことが改善活動のスタートになります。

そういったクラブが増えていくと、自ずと日本のフィットネス参加率も上がってくるのではないでしょうか?

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